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飲食店営業許可証の取り方|大阪の申請場所・必要書類・費用と流れ

この記事の要点(大阪市の場合)

申請する場所
お店がある区を担当する生活衛生監視事務所(市内に5か所)
必要なもの
申請書・お店の図面・食品衛生責任者の証明・手数料 など
手数料
16,000円(飲食店営業の新規)
かかる期間
申請から許可証まで、おおむね2〜3週間
いちばんの注意
内装工事の前に、図面を持って事前相談へ

お店を開こうと決めて調べはじめると、まず出てくるのが「飲食店営業許可」という言葉です。

名前だけ聞くと難しそうですが、やること自体は、そこまで複雑ではありません。順番さえ間違えなければ、多くの方がご自身でも進められます。

ただし——順番を間違えると、内装工事をやり直すことになります。ここだけは本当に気をつけてください。

この記事では、大阪で飲食店を開業する方に向けて、許可を取るまでの流れを整理しました。専門用語は必ず言い換えます。

業種ごとに必要な手続きの全体像は、大阪で開業するときの許認可|業種別に必要な手続きの一覧にまとめています。「自分は何が要るのか」から確認したい方はそちらをどうぞ。

いちばん大事なこと:内装工事を始める前に、保健所へ

先に結論からお伝えします。

物件を決めたら、内装の工事を始める前に、必ず保健所に相談してください。

理由は、飲食店の設備には満たすべき基準があるからです。シンクの数、手洗い場の位置、調理場と客席の区切り方など、細かく決まっています。

これを知らずに工事を進めてしまうと、こうなります。

  • 工事が終わってから検査を受ける
  • 基準を満たしていないと指摘される
  • 壁や水回りを作り直すことになる

追加の工事費も、オープンの遅れも、すべて自己負担です。しかも内装業者が飲食店の施工に慣れていない場合、この失敗は実際に起こります。

図面ができた段階で保健所に持ち込み、「この内容で大丈夫でしょうか」と見てもらう。これだけで防げます。事前相談は無料です。

申請する場所:大阪市は区ごとに窓口が決まっています

飲食店営業許可の窓口は、お店の所在地を管轄する保健所です。

大阪市内の場合、窓口は「生活衛生監視事務所」です。区役所の保健福祉センターではありません。市内に5か所あり、お店がある区によって担当する事務所が変わります。

窓口(場所) 担当する区(お店の所在地)
北部生活衛生監視事務所
北区役所 2階
北区・都島区・淀川区・東淀川区・旭区
東部生活衛生監視事務所
中央区役所 3階
中央区・天王寺区・浪速区・東成区・生野区・城東区・鶴見区
西部生活衛生監視事務所
港区役所 4階
福島区・此花区・西区・港区・大正区・西淀川区
南東部生活衛生監視事務所
サンビル阿倍野 3階
阿倍野区・東住吉区・平野区
南西部生活衛生監視事務所
住之江区保健福祉センター分館
住之江区・住吉区・西成区

出典:大阪市「大阪市保健所生活衛生関係窓口一覧」(2026年9月確認)。電話番号と受付時間は大阪市のページでご確認ください。

たとえば天満・天神橋筋(北区)なら北部、心斎橋・難波・本町(中央区)なら東部の事務所です。自宅の住所ではなく、お店の住所で決まる点に注意してください。

大阪市の外(堺市・東大阪市・豊中市など)は、市や府の保健所が管轄します。どこが自分の管轄なのか分からない場合は、市区町村の代表電話に「飲食店を開きたいのですが」と伝えれば案内してもらえます。ここで迷う必要はありません。

相談に行く前に用意しておくもの

手ぶらで行っても話が進みません。次のものを持っていくと、その場で具体的な指摘がもらえます。

  • 店舗の図面 — 手書きでも構いません。シンクや手洗い場の位置が分かるもの
  • 物件の住所
  • お店で何を出すか — 調理の内容によって求められる設備が変わります
  • オープンの予定日

窓口によっては事前予約が必要なこともあります。行く前に一度電話をして、相談の受付方法と持ち物を確認しておくと二度手間になりません。

許可はどこで受け取るのか

申請も受け取りも、同じ保健所です。検査に通ると、そこで営業許可証が交付されます。

なお、申請自体は厚生労働省の「食品衛生申請等システム」から電子申請することもできます。ただし施設の検査は現地で行われるので、少なくともその日は立ち会いが必要です。電子申請にするか窓口に持参するかは、事前相談のときに相談してください。

食品衛生責任者を決めます

お店ごとに、食品衛生責任者を1名置く必要があります。

「責任者」という言葉が重たく聞こえますが、多くの場合、講習を1日受ければ取得できます。都道府県の食品衛生協会などが定期的に開催しています。

すでに次のような資格をお持ちなら、講習を受けなくても該当することがあります。

  • 調理師
  • 栄養士・管理栄養士
  • 製菓衛生師
  • ふぐ調理師 など

ご自身が該当するか分からない場合は、保健所か食品衛生協会に確認してください。

注意点として、講習会は日程が限られています。満席で翌月まで待つこともあるので、開業日が決まっているなら早めに押さえておくと安心です。

必要な書類

おおむね次のものが必要になります。

  • 営業許可申請書(保健所の所定様式)
  • 営業設備の大要・配置図(お店の図面)
  • 食品衛生責任者の資格を証明するもの(講習の修了証など)
  • 水質検査成績書(貯水槽や井戸水を使う場合)
  • 登記事項証明書(法人の場合)
  • 許可申請の手数料

手数料は、大阪市の飲食店営業の新規許可申請で 16,000円です。ただし自治体や業種によって異なりますので、大阪市以外で開業される場合は、申請前に管轄の窓口で確認してください。

なお、2021年6月からHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が、原則すべての食品事業者に義務づけられています。難しく聞こえますが、小規模なお店の場合は、業界団体が出している手引書に沿って衛生管理の計画を作り、記録を残すという内容です。申請の際にあわせて案内されます。

申請から許可までの流れ

おおまかには、この順番で進みます。

# やること 場所
1事前相談(図面を持って)保健所
2内装工事物件
3申請書の提出保健所
4施設の検査物件
5許可証の交付保健所

申請は、工事が終わる少し前のタイミングで出します。検査は完成した状態で受けるので、工事の完了予定日から逆算して動きます。

申請から許可証が出るまでには、おおむね2週間から3週間程度を見ておくと安全です。ただしこれは目安で、混み具合や検査の結果によって変わります。オープン日ぎりぎりの申請は避けてください。

検査で指摘が出た場合は、直してから再度見てもらうことになります。ここで一度つまずくと、オープンが数週間ずれることもあります。

なお、キッチンカーや移動販売は「自動車営業」という別の許可になります。車両の設備基準や、仕込みをする基地施設が必要になる点が店舗と違うので、キッチンカーの営業許可にまとめました。

営業許可証を受け取ったあと

許可証は「もらって終わり」ではありません。3つ覚えておいてください。

店内の見やすい場所に掲示します

営業許可証は、お店の中の見やすい場所に掲示することになっています。事務所の引き出しにしまわず、壁に貼れる場所を決めておいてください。

有効期限があります

営業許可には有効期限があり、切れる前に更新の手続きが必要です。期限は業種や自治体によって異なるので、交付されたときに許可証の記載を確認して、更新月をカレンダーに入れておくことをおすすめします。

うっかり切らすと、営業を続けられなくなります。開業から数年後の話なので忘れやすく、実際に多い失敗です。

変更や紛失のときも手続きがあります

店名や営業者を変えるとき、施設を大きく変えるときは、変更の届出が必要になることがあります。許可証をなくしたときは再交付の申請ができます。どちらも窓口は同じ保健所です。

深夜0時以降もお酒を出すなら、別の手続きがあります

バーや居酒屋のように、深夜0時を過ぎてもお酒を提供する場合は、この飲食店営業許可に加えて、警察署への届出が別途必要になります。

そして重要なのは順番です。飲食店営業許可を取ってから、深夜営業の届出をします。逆にはできません。

こちらは物件選びの段階で確認すべきことがあり、知らずに契約すると取り返しがつかない落とし穴があります。詳しくは大阪でバーを開業するには|深夜酒類提供飲食店営業の届出と必要書類にまとめました。物件を押さえる前にご覧ください。

消防への届出も忘れずに

保健所の話ばかりしてきましたが、消防署への手続きも別にあります。

建物や収容人数によって、防火管理者の選任や、防火対象物使用開始届などが必要になります。内装や設備によっては、消防設備の追加を求められることもあります。

こちらも物件を決めた段階で、所轄の消防署に相談しておくのが安全です。保健所と消防、どちらも「工事の前」がポイントになります。

許可が下りることと、お店が続くことは別の話です

ここまで手続きの話をしてきましたが、正直に申し上げます。

許可はお店を開けるようにするための作業であって、お客さまが来るかどうかとは別の話です。

飲食店の場合、開業後に効いてくるのは「近くで店を探している人に見つけてもらえるか」です。今その探し方は、ほとんどがスマホの検索とGoogleマップに移っています。

  • 「エリア名 + 料理のジャンル」で検索したときに出てくるか
  • Googleマップに営業時間・写真・メニューが載っているか
  • ホームページで価格帯と雰囲気が分かるか

Googleマップへの登録は、オープン前から始められます。開業日の入れ方や、看板がないと確認が通りにくい点は開業前にGoogleマップへ登録する方法にまとめました。

工事と手続きに追われていると、この準備はどうしても後回しになります。そしてオープンしてから慌てて着手すると、いちばんお客さまに来てほしい最初の数か月を逃します。手続きと並行して進めるのが理想です。どこに頼むか迷っているなら、ホームページ制作の依頼先はどう選ぶ?で選択肢を比べています。

noanavi は、開業の準備から開業後の運営までサポートします

noanavi は大阪・関西で初めて開業する方を対象に、開業の前・開業のとき・開業したあとを通して、相談できる相手としてサポートしています(サービス内容)。

  • 開業前:手続きの段取りと、許認可の手続き — どの許可や届出が要るのか、どの順番で進めるのかを一緒に整理します。書類の作成・提出は、連携する行政書士が対応します(費用は行政書士から直接ご案内します)
  • 開業のとき:お店の情報を、見つけてもらえる場所に — ホームページ、Googleマップ、LINE、ドメイン・メールまでまとめて用意します。ホームページは5ページ 98,000円〜(税別)で、内訳は料金プランに公開しています
  • 開業したあと:運営のご相談 — サイトの更新・保守、Googleマップ・SNS・LINEでの集客、スタッフ募集のページづくり、外国人スタッフの在留期限の管理まで、続けてご相談いただけます

オープン日から逆算したスケジュールもあわせてご提案します(ご相談からの流れ)。大阪を中心に関西2府4県、ご指定の場所へ伺います。

まとめ

飲食店営業許可で押さえるべきことは、実はシンプルです。

  1. 内装工事を始める前に、図面を持って保健所へ
  2. 食品衛生責任者を早めに確保する(講習は日程が限られます)
  3. オープン日ぎりぎりに申請しない(検査で指摘が出る前提で余裕を持つ)

この3つを守れば、大きくつまずくことはないはずです。

「うちの物件で大丈夫だろうか」「何から手をつければいい?」——そんな段階のご相談も歓迎しています。まずはお気軽に無料相談でお聞かせください。

※この記事は執筆時点の情報をもとにしています。制度や運用、手数料は変わることがあり、細部は自治体によって異なります。手続きの詳細は必ず所轄の保健所・消防署にご確認ください。

ほかにご質問があればよくある質問に、 どんな者が担当するのかは運営者情報にまとめています。

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