昨日まで見えていたサイトが、今日開いたら真っ白。あるいは見慣れないエラー文が出ている——。焦りますよね。お客さまから「サイト見れませんよ」と連絡が来ていたら、なおさらだと思います。
まず落ち着いていただきたいのですが、WordPressのトラブルの多くは、データが消えたわけではありません。表示できなくなっているだけで、中身は残っていることがほとんどです。
この記事では、よくある症状ごとに「何が起きているのか」と「自分でできる対処」を、順番に整理しました。あわせて、自分で触らないほうがいい場合の見分け方もお伝えします。ここがいちばん大事です。
触る前に、必ずバックアップを取ってください
直そうとして操作した結果、状況が悪化することがあります。順番として、何かを変更する前にバックアップです。
多くのレンタルサーバーには、管理画面から使えるバックアップ機能(自動バックアップ・復元)があります。まずはそこを確認してください。サーバー会社によっては、数日前の状態にワンクリックで戻せることがあり、これがいちばん速い解決になる場合もあります。
バックアップの取り方が分からない、という場合は——それ自体が「自分で触らないほうがいい」サインです。後述します。
まず確認:WordPressからメールが届いていませんか
意外と見落とされるのですが、WordPress は致命的なエラーが起きたとき、管理者のメールアドレスに自動でお知らせを送ります(WordPress 5.2 以降)。
件名は「あなたのサイトで技術的な問題が発生しています」といった内容で、本文に復旧モードに入るためのリンクが付いています。このリンクから入ると、原因になっているプラグインやテーマが一時停止された状態で管理画面を開けます。
ファイルを触らずに済む、いちばん安全な方法です。迷惑メールフォルダも含めて、まず受信箱を確認してください。
症状ごとの原因の見当
細かい対処に入る前に、全体像です。
| 症状 | よくある原因 | 自分で対処 |
|---|---|---|
| 画面が真っ白 | プラグイン・テーマの不具合、メモリ不足 | できる場合が多い |
| データベース接続確立エラー | サーバー側の障害、設定情報の不一致 | 確認までは可能 |
| 500エラー | .htaccessの記述、PHPバージョンの変更 | できる場合が多い |
| 管理画面に入れない | ログインURLの変更、パスワード | できる場合が多い |
| 危険なサイトの警告 | 改ざん・マルウェア | おすすめしません |
症状①:画面が真っ白になる
いわゆる「ホワイトスクリーン」です。エラー文すら出ず、真っ白なページだけが表示されます。原因はプラグインやテーマの不具合か、メモリ不足がほとんどです。
安全な順に試します。
- 復旧モードのメールを確認する(前述)。これで直れば、ファイルを触らずに済みます
- 管理画面が開けるなら、プラグインを1つずつ停止する。直前に更新・追加したものから疑ってください
- 管理画面も開けないなら、FTPやサーバーのファイルマネージャーで
wp-content/pluginsフォルダの名前をplugins_offなどに変更します。WordPressはプラグインを見つけられなくなり、全部が停止した状態になります。これで表示が戻れば、原因はプラグインです - それでも直らなければ、使用中のテーマのフォルダ名を変更します。標準テーマ(Twenty〜)が入っていれば、そちらに切り替わります
原因のプラグインが特定できたら、フォルダ名を元に戻したうえで、そのプラグインだけを停止・削除します。
症状②:「データベース接続確立エラー」と出る
記事や設定が保存されているデータベースに、繋がらなくなっている状態です。
まず疑うのはサーバー側の障害です。ご自身では何も変えていないのに突然出た場合、レンタルサーバーの障害やメンテナンスであることが少なくありません。サーバー会社の障害情報ページやお知らせを先に確認してください。この場合、待つのが正解です。
サーバーが正常なのに出ている場合は、wp-config.php というファイルに書かれている接続情報(データベース名・ユーザー名・パスワード・ホスト名)が、実際の設定と食い違っている可能性があります。
ただしここは推測で書き換えないでください。特にホスト名はサーバー会社ごとに決まった値があり、当てずっぽうで直る場所ではありません。サーバーの管理画面で正しい値を確認してから照合してください。
症状③:500 Internal Server Error と出る
サーバー側で処理が止まったことを示すエラーです。原因として多いのは次の2つです。
1つ目は .htaccess というファイルの記述です。ファイル名を .htaccess_old などに変更してみて、サイトが表示されるようなら原因はここです。表示が戻ったら、管理画面の「設定 → パーマリンク」を開いて、何も変えずに「変更を保存」を押してください。正しい内容で作り直されます。
2つ目はPHPのバージョン変更です。レンタルサーバー側でPHPのバージョンが上がると、古いテーマやプラグインが対応できずに止まることがあります。「何もしていないのに突然」の場合は、これを疑ってください。サーバーの管理画面でPHPのバージョンを元に戻すと表示が復活することがあります。
ただしPHPを古いままにしておくのは安全面で望ましくないので、あくまで一時的な回避と考えて、原因のテーマ・プラグインの更新を進めてください。
症状④:管理画面にログインできない
パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からメールで再設定できます。
見落とされがちなのが、ログインURLが変更されているケースです。セキュリティ系のプラグインには、/wp-admin/ や /wp-login.php といった標準のURLを別のアドレスに変える機能があり、レンタルサーバーによっては最初から有効になっていることがあります。
この場合、プラグインを有効にしたときに新しいログインURLがメールで通知されているはずです。過去のメールを探すか、サーバー会社のマニュアルで確認してください。
再設定メールが届かない場合は、サーバー側のメール設定が原因のこともあります。ここから先はデータベースを直接触る話になるので、慣れていない方は手を止めることをおすすめします。
症状⑤:「このサイトは危険です」と警告が出る
ブラウザや検索結果に警告が出る場合、サイトが改ざんされている可能性があります。
この症状だけは、自分で対処しようとしないでください。理由は2つあります。
- 見えているファイルを消しても解決しません。侵入の入口が残っていると、消してもまた同じ状態に戻ります
- お客さまに被害が及ぶ可能性があります。閲覧者にウイルスを配ってしまったり、フォームから送られた情報が抜かれたりすることがあります
まずはサーバー会社に連絡し、サイトを一時的に非公開にできるか相談してください。そのうえで、対応できる相手に見てもらうのが安全です。
自分で触らないほうがいいケース
次のどれかに当てはまるなら、無理に進めないほうが結果的に早く済みます。
- バックアップが取れていない、取り方が分からない — 失敗したときに戻せません
- FTPやファイルマネージャーの操作に自信がない — 1文字の違いで別のエラーが出ます
- 改ざんの疑いがある — 前述のとおりです
- 予約や注文が入るサイト — 試行錯誤している時間が、そのまま機会損失になります
「自分で直せるかどうか」ではなく、「失敗したときに戻せるかどうか」で判断してください。
それでも直らないときは
ここまで試して直らない場合、原因はもう少し奥にあります。サーバーの設定、データベースの破損、複数の要因が重なっているケースなどです。
NOANAVI はホームページ制作を本業にしていますが、公開したあとに困ったときのご相談も受けています。「何が起きているのか分からない」という状態のままで大丈夫です。状況を伺って、まず何が起きているかをお伝えします。
他社で作られたサイトでも構いません。ご相談はお問い合わせフォームからお願いします。できること・できないことは、最初に正直にお伝えします。